ドキュメンタリータッチで訴える社会へのいら立ち──ハンガリーの巨匠タル・ベーラの鮮烈なデビュー作『ファミリー・ネスト』

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ドキュメンタリータッチで訴える社会へのいら立ち──ハンガリーの巨匠タル・ベーラの鮮烈なデビュー作『ファミリー・ネスト』

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  1. ファミリー・ネスト(タル・ベーラ ハンガリー 1977年)

ファミリー・ネスト(タル・ベーラ ハンガリー 1977年)

住宅不足が深刻なハンガリーの首都ブタペスト。工場で働くイレンは、夫ラツィの両親と狭いアパートで一緒に暮らしていた。しかし、イレンのことが気に入らない義父から何かにつけて文句を言われ、少しも心が休まらない。そこへ兵役に出ていた夫が帰宅するが、義父の文句は収まらず、夫もどっちつかずの態度を取るばかり。耐えかねたイレンは公共マンションを探そうと役所に駆け込むが、部屋の空きはないと突き放される。

タル・ベーラ監督が22歳で手がけた長編デビュー作。ブダペストの住宅難に苦しむ若夫婦の姿を、16ミリカメラを用いてドキュメンタリータッチで映し出し、人間の本質を描きつつ社会の欺瞞を厳しく告発している。

■出演
ラーツ・イレン、ホルヴァート・ラースロー、クン・ガーボル、クン・ガーボルネーほか

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